宴-Utage-

ルール

<ゲームの準備>
 プレイヤーに杯1つとダイス6個を配ります。(2人プレイの時は杯を2つずつ配ります)
 残った杯は殿の杯です。場の中央に重ねておきます。
 殿の点数カードをよく切り、伏せて山にします。
 最近に宴会の幹事をした人がスタートプレイヤーです。(いなければ適当に決めてください)
 なお、2ラウンド目以降は、前ラウンドを終了させたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

<ラウンドの開始>
 スタートプレイヤーが殿の点数カードを1枚めくり、殿の杯の近くに置きます。
 全員、手持ちのダイス6個を杯の中で振り、杯をかぶせたまま、外から見えないようにします。
 中の確認やダイスの取り出しは他のプレイヤーに見られないように手で覆いながら行います。
 ゲームが進むと、杯を失うことがありますが、その時は杯の代わりに手でダイスを隠しながらプレイします。

<プレイの基本>
 スタートプレイヤーから時計回りにプレイしていきます。自分の手番にできることは以下の通りです。

 1.杯の中のダイスから1つ選び、殿の点数カードの上に置く。(後述)
 2.杯の中のダイスから1つ選び、他のプレイヤーの前に置く。
 3.自分の前に置かれているダイスから1つ選び、殿の杯に入れる。
 4.終了宣言「宴もたけなわでございますが」といい、ラウンドを終了させる。(後述)

<殿の点数カードへのダイス移動>
 殿の点数カードに置けるダイスの数は、ダイス置場の個数までです。
 空きスペースにそのまま置くか、すでに置かれているダイス1つを殿の杯に移動させて、
 代わりに自分のダイスを置くかのどちらかです。
 置く場所はプレイヤーの自由です。空きスペースがあってもすでに置かれているダイスを押し出して置くことができます。

<ラウンドの終了>
 誰かが「宴もたけなわでございますが」と言えば、ラウンド終了フェーズに入ります。
 ここでは1周だけ手番が回ります。
 終了フェーズでできることは、前述の1~4ではなく、
 「自分の杯の中のダイスから1つを選んで殿の杯に入れる」です。
 これは強制ではありませんので、入れなくても構いません。
 ただし、入れるか入れないかは明確にします。(入れる振りはしてはいけません)
 また、終了宣言をしたプレイヤーはこれには参加できません。その後、得点の計算に入ります。

<得点計算>
 まず、全員、杯を開け、杯の中のダイスと杯の外に置かれたダイスの目を合計します。
 次に、殿の持ち点を、殿の点数カードに書かれている計算式に従って計算します。
 計算式を完成させるために、殿の杯にあるダイスをすべて振ります。
 そして、数式の順に(左側から)ダイスマークへ条件にあうダイス移動させます。
 「最大」と表示のあるところへは、殿の杯のダイスで最も大きい目のダイスを1つ移動させます。
 「最小」表示のところへは殿の杯のダイスで最も小さい目のダイスを1つ移動させます。
 「個数」表示は、殿の杯に残った(杯に入ったが点数カードに載せられていない)ダイスの個数です。
 目の合計ではないので注意してください。

 殿の持ち点を超えなかったプレイヤーで、持ち点の最も多いプレイヤーがラウンドの勝者です。
 (殿と同じ点数はアウトです)
)  同点の場合は、終了宣言をしたプレイヤーから、プレイ順が早いプレイヤーが勝利です。
 勝利したプレイヤーは殿から杯を1つもらいます。
 勝利したプレイヤーの杯の数が殿以上になればそのプレイヤーの勝利でゲーム終了です。
(他のプレイヤーが勝利したプレイヤーより多く杯を持っていても関係ありません)

 全員、殿以上の数字だった場合、つまり、殿が最下位となった場合、殿は機嫌を損ねます。
 これは準備ができていないのに宴会を終わらせたプレイヤーの粗相(そそう)ということで、
 終了宣言をしたプレイヤーは粗相の責任をとって、自分の杯を1つゲームから除外します。
 杯がない状態で粗相をした場合、そのプレイヤーは失格となります。

 他にもしてはいけないことをすると粗相となり、そのプレイヤーはその場で杯を1つ失います。

<粗相(プレイ中のペナルティ)の例>
 終了宣言をしたラウンドで殿が最下位になった
 杯の中のダイスを直接殿の杯に入れた(実はこの動作はできません)
 自分の前のダイスを他人の前あるいは殿の前に移動させた(実はこの動作はできません)
 ダイス目を変更してしまった
 ダイスを振るときに派手にぶちまけた(特に殿のダイスの時に注意です)

 これらはあくまで一例です。
 「殿が最下位」以外はプレイ中のちょっとしたミスともいえるので、
 その場にいる全員が大目に見てあげるのであれば粗相をとる必要はありません。


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